横浜・あざみ野で、
つどい、つながり、楽しさを生むところ 
スペースナナ。


横浜・あざみ野で、つどい、つながり、楽しさを生むところスペースナナ。 ギャラリーやカフェ、フェアトレードショップもあるスペースです。どなたでもお立ち寄りください。

営業時間   11時〜18時 
定休日月曜・火曜(日曜・祝日はオープン)
所在地 〒225-0011
横浜市青葉区あざみ野1-21-11
TEL 045-482-6717
FAX 045-482-6712
E-mail info@spacenana.com
アクセス 東急田園都市線、横浜市営地下鉄「あざみ野」駅・西口より 徒歩6分
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子育て中に社会的な問題へ関心をもち市民活動家に

「ナナ」は、フランスの造形作家ニキ・ド・サンファルの作品。 カラフルで豊満で陽気な女人像。そのユニークなフォルムは原色を多用した斬新な色彩とともに 多くのファンを持ちます。 型にはまらない自由な作風と圧倒的なパワーをもつ作品に私たちは元気をもらえます。

父の転勤に伴い小学校、中学校、高校と各時代に2つずつ転校してきた。友達が一人もいない環境に投げ込まれても自然と人間関係を構築する手法をその時に身につけたのだろう。一見して真面目そうだが、その顔の裏はお茶目で熱い思いを秘めているのがわかる。

「私の話なんてちっともおもしろくないと思いますよ」と最初、このKAKERUインタビューに登場することも抵抗されたのだが、おもしろくない人生などひとつもないと伝えたところ、渋渋だが承諾してくださった。2/29からスタートした『ナラオ!JoB-sen☆トークライブ』は月1で開催する小規模な対談式トークライブだが、開催場所であるスペースナナの発起人のお一人が今回ご紹介する柴田暁子さんだ。

「幼稚園の先生を3年務めて結婚。その後は専業主婦として子育てに専念。そういう時代でした。上の娘を出産後、生協の運営委員を務めたり、市民活動家として政治団体に所属して、その広報活動をお手伝いしたり。そういう仲間と共にいろいろ勉強してきました」 環境、食、教育、福祉、平和などプロジェクトごとに活動し、「緑市民会議レポート」というレターを通じ、広報担当として情報を発信してきた。そうしているうちに、『女性と政治を考える会』を立ち上げたのは約20年前のこと。

市川房江さんの生誕100周年を記念して企画されたのが、『87歳の青春』という彼女の映画でした。これを地域でぜひとも上映したいと仲間5人が集まり知恵を出し合いました。観客は90人ほどが集まりました。新聞社の取材も受けて見出しには『普通の主婦が…』という枕詞がついていたのを覚えています」

20年前といえば90年代。まだその頃は子育てサークルどころか、主婦が結束して自分たちの手で何かを企画をしたり、プロジェクトを発足する…といった動向が珍しかった。しかし、こうした草の根的な運動を土台に、柴田さんは『地域のつながり』を痛感するようになった。

2008年に地域の活動グループが始動

スタジオでは絵画教室やデジタルフォト講座などを定期的に開催。ここで「JoB-sen☆トークライブ」も月1開催することに。

スペースナナをオープンするきっかけとなったのは4年前、2008年のこと。We'フォーラムというイベントをあざみ野にある男女共同参画センターで開催して好評を博し、2年後の2010年に再び同企画を開催することになった。

「仲間と打ち合わせをするにしても地区センターなど公共施設は取りにくい。皆がいつでも来れて、誰かがいる場所がほしいと痛感しました」 そんな気持ちに寄り添うように、横浜市で取り組んでいる商店街空き店舗活用事業で助成金がもらえることを知った。審査に通れば助成金ももらえて支援を受けられる。締切間近でダメもとであったがスタッフ皆の熱意が伝わったのか審査を通過。

「審査結果は8月末、並行して店舗探し、10月には工事を始め……という準備期間がほぼない状態。机、椅子、備品などもかき集めて、壁の塗装なども自分たちで出来ることはなるべくしました」 出資者は13名。とにかく1年分(30万/1カ月)は資本金として確保。そして「走りながら考える」スタイルで今日に至るという。オープンから3ヵ月経った時、3.11が起き当然のことながら客足にも影響が生じた。

「ナナはギャラリーとカフェとショップの3つがあります。まだ黒字が出せるほどではありませんが、それぞれの専門家がいるので助かります。私は、走り始めた電車に片足突っ込み、いつ飛び降りようかと考えてた…と始まるまではそんな心境でしたが、今は大舟に乗った気分で飛び降りる気持ちはありません。もともとノー天気なので…(笑)。」

13名の出資者の中には、絵描きや美術の教員をする芸術家が3名。編集者やいろいろな相談員の肩書きをもつ人がいる。オープンから1年が経ち、そろそろ組織の在り方を検討する時期になった。NPO法人化するべく5月には正式に「NPO法人スペースナナ」となりそうだ。毎週木曜日夜に会議をし、7〜8人のコアメンバーが顔を合わせて話す。この場には、遠方からもはるばる参加しにやってくるのだそう。

健康維持できる仕事、健美体操講師の資格を取得

路面の明るいギャラリーには知人や友人に見てもらいたいと考えていた作品をお持ちの方、どうぞご相談ください。 個人でもグループでも展覧会のお手伝いをいたします。

柴田さんの本業は、健美体操講師。健美体操を教える講師として講座を開講する一方で、「均整・足操サロン」を自宅で手がける。身体の声を聞かせてください…として、お茶を飲みながらおしゃべりしながらマッサージをしてくれるのだそう(料金は5000円/60〜120分・要予約)。

「体のバランスを整えて痛みを軽減する均整整体師の資格も取得しました。カラダとココロは一体です。カラダがゆるむとココロも楽になります。緊張を強いられている現代人は硬いカラダやココロが原因で辛い思いをしています。ホッとする時間を少しでも味わっていただきたいとサロンを始めました。皆もっと自分を大切にして欲しいですね。仕事も遊びも健康だからできること。快適な人生を生きるためのお手伝いができれば、と考えています」

こんなふうに真剣に本業を語る柴田さんから、誠実な人柄が伝わってくる。

フランス人女性アーティストの作品から「ナナ」と命名

スペースナナでは、パッチワークのご協力でフェアトレードの服や雑貨を販売しています。 カフェスペースでは、フェアトレードのコーヒー、紅茶、ハニージンジャーが飲めます。

スペースナナの名前は、元気でパワフルな女性を象徴的に表現し続けた、フランス人アーティストのニキ・ド・サンファルの作品から由来する。なるほど、彼女の作品集を開くだけで、色鮮やかで引き込まれるような力強さ溢れるアートの数々だ。3.11後は被災地支援のため、作品の展示会をはじめ、被災者へ贈るハンドクリームづくりのワークショップも行っている。500円硬貨大の小さな容器にクリームを詰めて送る。これまで140個を送り、これから手もとにある50〜60個を追加で送る。

「寒いし乾燥していると手が荒れます。しっとりさせるだけでなくアロマのいい香りで満たされると、気持ちが和らぐでしょう?そういうことで被災者の方を支援することも大事なんじゃないかと」

真面目で誠実。賭けごとなど絶対にしないタイプに見える柴田さんだが、一つだけおもしろいエピソードを教えてくださった。それは23歳でなさった結婚。旦那さんとどうして結婚したのかを尋ねると、 「私の父が、私の友人に紹介するといって、彼のお見合い写真を家に持ってきたのです。写真をこっそり見たら、これがいいオトコだったので(笑) なんで友達に紹介することがあるものか、と。私に紹介してほしいと思って、まだ会ってもいない彼に手紙を書きました。自分はこれこれしかじかこういうものだと。それで、めでたくお付き合いが始まりました。後でそれが父にわかった時は大変でしたけれど(笑)」

なんという情熱!小柄で華奢な身体の内側には、これ!と決めたものにまっすぐ突き進むエネルギーを持ち合わせている。二人の娘は既に独立し各々家庭をもつ。二人のお孫さんにも恵まれている若いお婆ちゃまで、今も勿論「いいオトコ」な旦那さんと仲良く暮らす。食べてもらうことが大好きなのでスペースナナではカフェと癒し、会議前のまかないを担当。いつでも誰かがいる暖かい場所。スペースナナが10年後も、20年後もずっと地域にあり続けてくれますように。

公開日:2012年03月08日

デザイナー・マッキーさんのお母様が今回ご紹介した柴田暁子さん。マッキーと仲良しになったきっかけは昨夏結成した放射能汚染から子どもを守りたい母のつながり「ファイアー!」プロジェクトでした。昨秋の講演会にもたくさんご尽力いただいた上、年明けからはこの「JoB-sen☆トークライブ」企画でもあれこれとご協力をお願いし、つながりがつながりをうんでいます。2/29初回トークライブは豪雪に見舞われ大変なお天気でした。やむを得ない事情で数名のキャンセルはあったものの、ほとんどの方が遠方からはるばる電車を乗り継いで雪の降る中、朝からお越しいただけたこと心から感謝しています。そして、会場として月1開催@スペースナナで展開するこの企画。7月以降も順次ゲストをお呼びして開催します。機会を見つけて、ぜひつながりにいらしてください! (マザールあべみちこ)

Vol.93
環境、食、教育、福祉、平和…。 市民活動をしてきた流れの先に 地域カフェを立ち上げ、交流をはかる。

柴田暁子(しばた・あきこ)さん
Vol.92
利益は大切だけど、仕事の目的ではない。
人に喜んでいただける本物の商品をお届けしたい。健やかなる美のために…。

佐藤じゅん子(さとう・じゅんこ)さん
Vol.91
砂田家のドキュメンタリーで 父の存在感、おかしみと哀しみを知る。
誰もが我が家の「生と死」を思う、傑作。

砂田麻美(すなだ・まみ)さん
Vol.90
社会の根底に転がるテーマを見つめ、 滑稽な人間ドラマを展開する。
社会派コメディの第一人者。

永井愛(ながい・あい)さん
Vol.89
多様性を受け入れ、まるくつなげる。
アルスコンビネーターとして 縦横無尽に関係を増やしてゆく。

矢萩邦彦(ヤハギクニヒコ)さん
Vol.88
母と娘が抱える世代間の葛藤。
NYで生きる女性の生きざまから受け取る、さまざまなメッセージ。

我謝京子(がしゃ・きょうこ)さん
Vol.87
目指すのは誰もが暮らしやすい社会。
聴こえる・聴こえないに関わらずコミュニケーションの幅を広げよう。

松森果林(まつもり・かりん)さん
Vol.86
コーラスで、心の門を開く。
究極の立場にいる女性が見つけた生きる希望、死への覚悟。

カン・テギュさん
Vol.85
戦争を語らずに、安保は語れない。
1960年に日本で何があったのか?アートから垣間見る「抵抗の証」。

リンダ・ホーグランドさん

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