うちの息子も小学3,4年生の時に「msterio」という素晴らしいサマーキャンプへ参加させていただきました。今年は6年生で受験勉強のためキャンプは残念ながら行けないのですが、子どもが家族と離れて体験することはすごく成長しますよね。江川さんの団体では、どんな点を理念としてキャンプ活動されていますか。今度8月に予定もされていますが。 |
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CoCoAという団体名は、Communication、Community、Associationの頭文字を取りました。学校でも家でもない、もうひとつのつながりの場をつくりたいと思ったからなんです。今の子どもたちって日常的に習い事があったりして忙しい。評価されることに慣れているし、そういうことを無視して夢心になれる場が必要なんじゃないかと。
ただ、安全には気を使って行事保険を参加者全員にかけたり、安全対策として子ども3人に対して大人1人を配置するという策を取っています。今度のキャンプは川があるので、水遊びが思いきりできますね。
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平日はすごく忙しいのに、ボランティア活動をされているのは何かきっかけがおありで? |
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もともと大学時代から同じような団体に所属していたんですね。 僕が最初関わったのはNPO法人でしたが、参加して1年半後に解散することになった。
130人の登録メンバー、30名のスタッフが残されてしまった形で、これを無駄にしたくないと思ったんですね。
それで、新たに子どもたちの遊びを支援するボランティア団体としてスタートすることになりました。
遠足、見学、クリスマス会、バルーンアートなどキャンプ以外の企画も開催しています。
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参加費を徴収して実費を差し引くと、いくらも残らないでしょう?自腹をきって持ち出している分もかなりあったり。それでもボランティア活動をされているのはなぜ? |
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10年ほど前、少年犯罪がたて続けにあって、子どもを取り巻く環境が年々悪化しているという感じることがありました。
そんな現実に対して、子ども達が真っ当に育てるような環境を作っていくことは大人の役割なのではないだろうかと考え、
まずは行動してみよう!ということで、大学入学後の19歳でボランティアを始めました。
今は、そんな偉そうなつもりは全くなく、今も続いているCoCoAという場所が続いていけばいいなあという想いから続けています。
簡単に言ってしまえば、ただの趣味です(笑) 。
振り返ると、ボランティア活動を掛け持ちするなど、色々首を突っ込んでいました。
中でも印象に残っていたのが都内の児童養護施設で月1回子どもたちの相手をするボランティアでした。
そこでは、ボランティアスタッフは社会人が7割、学生3割。性別の割合は女性6割、男性4割でした。ほとんどは遠足の引率が役目で、2年間ほど続けました。
児童養護施設は、家族がいても子どもの世話ができなかったり、家族のさまざまな事情で養育ができない事情のある家庭の子を預かっています。
僕がボランティアしていた施設収容人数は3桁の大所帯。そこで活動していて、子どもたちに「信用できる大人かどうか」を試されていると感じました。
ある時担当したこと子どもが命に関わるような危険なことをわざと何度もやってみせるのです。
最初のうちは、気を引こうとしているのがわかるし静かに怒っても、何度もやるのでしまいには本気で怒ってみたり。そういうふうに真剣に接してくれるのを待っている。
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全国各地の児童養護施設が今いっぱいで、まだ返されちゃいけない親元へ帰されて悲劇が起こってしまったり。職員も不足しているでしょうし、ボランティアスタッフの存在がとても大切ですね。昔から子どもが好きだったのでしょうか?
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保育士をしている母の影響が大きいかもしれません。 僕は幼少の頃からぜんそく発作とか、アトピー疾患で苦しんできました。食べるものも母に人一倍苦労をかけました。
苦労をかける一方、幼い頃からよくコミュニケーションを取っていましたので、母の価値観や、仕事の話を聞いているうちに影響を受けたのかもしれません。
いろいろ苦労をかけてしまった分、感謝はしています。少しは言葉で毒づいたこともありましたけれど、親が苦労していた事を理解していたので、反抗期と呼べるものが無かったんです。
父は鉄道関係の堅い職業で、まったく逆の資質の人でしたけれど。7歳上の姉が父親似かもしれません。僕にとっては接点がなく怖い存在でした(笑)。
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なるほど。家族の存在は大きいですね。ところでCoCoAに参加するのは地域の方ですか。
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そうです。江戸川区を中心に活動しています。 江戸川区はマンションの多い新しい町です。そういった場所は地域の結びつきも弱く、昔あるような子ども会等の地域活動も手薄なのではないだろうか見込んで前団体の活動が始まりました。
結果その通りでしたが、子どもは育ち以前、小学生だった子も中学生、高校生となります。
そういうCoCoA卒業生にも参加してもらっていますし、これからもどんどん増えて、以前は面倒を見てもらっていた子達が面倒を見る側になってくれたら嬉しいですね。
日帰り遠足1500〜2500円、キャンプは2泊3日で2万円くらいの金額設定と、できるだけリーズナブルな金額設定を心がけています。
キャンプは高いという概念がありますが、価格を抑えた設定にすることで、より多く子ども達が参加しやすいようにと考えています。
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CoCoAと他の団体の違いはありますか?どんなことをして遊ぶとか。
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身の丈に合っている活動をと思っています。僕らは平日社会人や学生をしているので、大したことはできないかもしれませんが、それでいいと思っています。
子どもにとって先生でもない、親でもない唯の身近な大人。そんな僕らだから遠慮なくはしゃいだり、甘えたりできる子どもらしく楽しめる場を作れるようにと考えています。
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CoCoAのスタッフはどんな方が参加していますか。ご自分が学生時代の頃と比べて、時代が変わっているなぁと感じることとか?
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男子は草食系の学生が増えている気がします。大人しいですね。自分の意見を積極的に発信したり、物事を自分で決めて進める経験を積んでいない印象があります。そういった経験を積んでいる学生は企業のインターンとかに行ってしまうのかもしれません。どうもボランティアを希望される方は大人しくて優しい方が多いですね。
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まだお若いのに、すごくいいお父さんになるだろうなと想像できます。これからのCoCoAを、ご自身の生き方を含めてどうしていきたいですか。 |
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子どもと向き合う資質と、運営していく資質は相反するもの。子どもと向き合うには優しさや童心が必要ですが、運営にはシビアな状況でも乗リ切る決断力や時には打算も必要です。
そのバランスをうまく取りながらグループを発展させていきたいですね。
一個人としては、企業では今、うつ病も増えているのでそういった方が社会復帰できるようなお手伝いがしたいですね。
僕は大学では法学部法律学科の専攻でしたが、法律系の勉強をもう一度したいと気持ちもあります。
いずれにせよ、誰かの力になれるような生き方を選びたいですね。
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ありがとうございました。
主宰の江川くんは、なんと27歳という若さ。これから家庭をもって、子どもを育てていく、まさに日本のこれからを担う一人。私が27歳の頃は、恥ずかしながら土日関係なく仕事漬けで、ボランティア活動をしようという気持ちが芽生えなかったなぁ。ところが子を産み、育てるうちに「本当の豊かさって何だろう。モノを消費する以外に、今、人はどんなことを求めているんだろう。」なんてことを真剣に考えるようになり、それから私を通じて誰かに役立てることの喜びが、初めてわかるようになりました。このKAKERUインタビューも、ある意味ボランティア活動ですが、こんな小さな媒体を通じて、年齢性別問わずこれからもカッコいい人熱い人を応援し、つながってゆきたいと思います。
親元から離して子どもをキャンプに送り出すのは、たとえ2泊3日でもすごくいい体験になると思います。こうした活動が全国各地で小さくても広がることを祈ってます!
ぜひお早めにお問い合わせ・お申し込みを。 ↓ |
CoCoAでは6月11日より夏キャンプの募集を開始しています。
この夏、異年齢集団での宿泊体験をさせてみたいとお考えのご家庭には
ピッタリのキャンプです。HPでもチェックできます→ボランティア団体CoCoA
日時:2009年8月10日(月)〜12日(水) 2泊3日
集合時間:8月10日(月)8時15分
集合場所:江戸川区球場前
解散時間:8月12日(水)17時
解散場所:江戸川区球場前
参加費 :1人・20,000円(同一世帯2人目から19,000円)行事保険代込
実地場所:君津亀山少年自然の家(千葉)
募集締切:2009年7月19日(日)
募集人数:40人(先着順)
募集年齢:年長以上〜中学生
お申し込み: CoCoA携帯に参加希望の旨ご連絡ください。ご連絡は出来る限りメールでお願いします。件名を「夏キャンプ参加希望」としてください。
cocoa-since2004@ezweb.ne.jp
080-5481-1429 担当(金内)
留守電時には、お名前、連絡先などのメッセージを残してください。折り返しご連絡させていただきます。
ご質問等もお気軽にお問い合わせください。 CoCoA非会員の方も、ご参加いただけます。上記までご連絡ください。
<夏キャンプの内容>
・野外炊事
・川遊び
・ナイトハイク
・花火
・TEPCO新エネルギーパーク見学
などのプログラムを計画中です。 |
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