若い頃からサボテンも枯らすほどお花には縁のない私ですが、昨春事務所を移転してベランダで少々草花を育てたりしています(笑)。杉尾さんの作品はなかなか素敵で友達の結婚祝いにプレゼントさせていただいて、とっても喜んでもらえまして。プリザーブドフラワーは、なかなか自分で作りたくても時間が無かったり、お店で買おうとしてもとってもお高いものですよね。 |
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私はもともと生花を手掛けていたんです。生のお花は生命力があるので元気をいただける気がします。自然の色は美しいです。プリザーブドフラワーはやはり作られた色なんですよね。でも、美しさが長持ちすることがうけて、今は3分の2がプリザーブドフラワーの講座で生徒さんへ教えていますけれど。どうしても材料費がそれなりに掛かってしまいますけれど、私の開催する講座は創る作品テーマによって、リーズナブルなのがあったりいろいろです。
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「ナラオ!」でもすごく素敵な作品をテーマにしていただいてます。第一回目は母の日に贈る、ということで置き型の小ぶりなプリでした。色が淡い感じが特徴で。 |
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ふだん強い色はまったく使わないんです。クリスマスシーズンに赤を使うくらいで。やさしさをコンセプトにしているので柔らかなイメージに仕上げています。素材やベースとの調和も大切にしています。単発での生のレッスンをされる方には、牛乳パックなどをお持ちいただき花器にしてリーフを巻いたり。これなら子どもでも自由な発想でお花を飾れます。
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もともとは専業主婦でいらして、専門学校に通われたとか? |
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夫の仕事の都合で、奈良県に住んでいる時にフリーペーパーでお花の資格が取れる学校があることを知りました。NFD(日本フラワーデザイナー協会)という日本で一番大手のお花の講師育成機関の認定校で、3級、2級、1級と順に資格をとっていきました。
ひとつの級で30万位掛かるんです。最短コースでも2年半掛かって、100万円位の費用を掛けてようやく資格がとれます。今は試験の形が変わってきていますが、当時はアレンジ、ブーケ、コサージュとそれぞれの作品で時間が決まっているなかで試験があります。 |
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たっか〜い!お花の講師になるには費用が掛かるわけですねー。うひゃあ、杉尾さんはまたなぜまだお子さんが小さな頃に、お花をしたいと? |
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もともと実家が福岡で呉服屋を営んでおりまして、お店にはいつもお花が飾られていました。ですから幼少期からたくさんの着物、美しい色に囲まれていたんですね。お花が身近にあったので好きでしたし、ずっとお花を習いたいと思っていました。そして長男が5歳、長女が3歳くらいの時にフリーペーパーで目にした「資格をとりながらお花が学べる」という言葉にひかれ、やりたい!と思ったらひけなくて……小さな子どもたちを主人にお願いして毎週土曜日せっせと学校へ通いました。
平成10年(1998年)に横浜へ戻ってきました。ドイツのデザインを学びながらNFDの認定校やデパートにある文化センターなどで生花の講師を6〜7年務めました。
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バブル全盛期によき時代を過ごしてこられた世代かも(笑)。杉尾さんて誰かに似ていると思ったら、松田聖子!福岡県出身ですし、何かどこか共通しているような。
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似てますか〜?聖子ちゃん同じ年齢です(笑)。いろいろな人に似ていると言われますけれど、聖子ちゃんはないですねぇ。
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脱線失礼しました。それで、ご自分で教室を始めようと思われたのは?
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認定校で生花を教えるのは一定のカリキュラムをこなすわけで、それがだんだんつまらなくなってしまって自分でやりたいなって(笑)。というわけで、自宅で細ぼそと不定期で開催しています。
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インターネットのインタビュー記事では話せないような葛藤もいろいろおありだったと思いますよ。女の職場っていつでも人間関係が付きものですし。いい人間とつながりをもてない職場環境なら、長居する必要ないですよ。嫌なことや闘わなければならないことがありつつ、素敵な人との関係があるのが、いい意味の仕事だと思うので。素敵な人だけとつながるなら一番でしょうけれど、生きていればいろんなことがありますもんね(笑)。
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つながりって一番大切なことですよね。私もずっとお花の教室を続けていますが、たまたま来てくださった方が今度はお友達を連れてきてくださって、その方がまた他のお友達を……とすべて口コミだけなんです。今は、若い赤ちゃん連れのお母さんが来てくださることが多くて、「こんなに集中できるのは久しぶり!」「優雅な時間を過ごせた」とリフレッシュしてくれるのがうれしい。そして、自分の気に入ったデザインができた時はやっぱりうれしい。私、お花だけでなくてお菓子とか、お料理も新しいレシピをつくるのが大好きなんです。自宅でのレッスンでは、時間に余裕のあるときは手づくりのお菓子も用意しているんですよ。
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家庭科大好き!って感じですもん。お子さんお二人育ててこられて、何か大切にしてきたことは? |
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子どもでも親とは別の、ひとつの人格として尊重してあげようと思って育ててきました。息子は今大学4年生ですが、小学校時代からサッカーをやっていて、親バカですがすごくうまかったんですね。それで中学受験をして私立校で6年間サッカーを続けました。娘はよく食べ、よく寝、よく手伝う子なんですよ。6年間ミッション系の学校に通って優しい性格に磨きをかけて、人の役にたつ仕事をしたいという思いでこの4月から自分の目指した道の学校に通い始めました。二人とも、のびのび育ってくれているのかな?
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ということは、反抗的な態度で「くそばば!」とか言ったり、言うこと聞かなくて馬乗りになってはがいじめにしたり、お尻引っぱたいて育てたようなことは無いわけですね?
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ないんですよ。そういうこと。
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ガーンガーンガーン。やっぱりうちがあまりにもレアなのかも(笑)。では最後に、同世代の読者の方へメッセージをお願いします。 |
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何事にも喜びと感謝の気持ちをもっていると良き出会いに恵まれていくと感じていますね。
マザールさんとの出会いもそうだと思います。プレゼントを頼まれたときなどは特にお相手のニーズにあったものをお届けできるように心がけています。すべてのことに共通すると思うのですが、お相手の喜ぶ気持ちを一番に考えることが大切じゃないかしら?
これからもいろんなことに興味を持って楽しくポジティブに新しいことにもチャレンジしていけたらいいなと思っています。
「ナラオ」はお子様がいてもOK!なので、気楽に参加できますよ。充実した時間が過ごせるかと思います。ご自分の為だけの時間を一緒に楽しみましょう!今回このような機会をいただいたおかげで、家族に支えられて今の自分があるんだなぁと改めて感じました。ありがとうございました。
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ありがとうございました。
この春新しくなった「ナラオ!」は、価格も企画も全部見直しました。もっとチビチビを育てているお母さんにも参加してもらえるように、子連れ参加OK!!子どもだけ参加有のプログラムや体験型の単発イベント型企画も用意しました。今回ご紹介した杉尾さんに「うちの息子もスギオって名前なんですよ」と言ったら疑いもせずに「まぁ、そうでしたか〜!どんな字を?」。「ふふふ、うるさすぎる男なので、うるさスギオなんです!!」。こんなギャグが通じない、真面目な奥様です。突っ込みどころ満載な講師と一緒に、どうぞ「ナラオ!」で楽しいひと時を。
ナラオ!のスケジュール確認・お申し込みは、こちら。
◆青葉台を中心に活躍中のクラフト作家集団 展示即売会のご案内
日時:2009年5月28日(木)11:00〜18:00 /29日(金)11:00〜16:00
場所:ギャラリー「DIVA」 TEL&FAX
045-903-4740
横浜市青葉区美しが丘1-12-3
第7松美ビル203号室
(田園都市線たまプラーザ駅下車徒歩5分) 地図はこちら
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