HOME >> KAKERUインタビュー No.56
【KAKERUインタビュー No.56】

街はクリスマスカラーに彩られ、毎年この季節になると子どもたちへのプレゼントに頭を悩ます方も多いのではないでしょうか。大人にもサンタクロースがきてほしいなぁ!と思うご時世ですが、親子でたっぷり楽しめるお店を見つけました。その店名も「トナカイ」。東急田園都市線「梶が谷」駅から徒歩2分の立地で、小さなクレヨンハウスのように佇むお店です。店内に陳列しているのは、海外から輸入販売している木のおもちゃをはじめ、鉄道、カード玩具、ぬり絵、お人形、選りすぐりの絵本や書籍。そして、店内の隅にはカフェテーブル。店主の林さんの前職は保育士さん。一体どんな思いが詰まったお店なのでしょう。今回は、ToyShop「トナカイ」代表・林信克さんをご紹介します。

林信克【Nobukatsu Hayashi】 林 信克【Nobukatsu Hayashi】

ToyShop「トナカイ」代表

1967年、神奈川県横浜市生まれ。横浜型保育園園長を7年経験し、こども向け玩具の販売営業職を経て、2008年11月1日輸入Toyをメインにした玩具ショップ「トナカイ」を東急田園都市線「梶が谷」駅徒歩2分の場所に開業。
今年4年目を迎える幼稚園保育園事業部のほかHP事業部も運営。平成19年3月に神奈川県のビジネスグランプリ受賞(チャレンジショップ認定)。ハンディをもつお子さんのプール指導を行う。趣味はサーフィンとマラソン。2008年春の皇居30キロマラソン完走。
 
小さなクレヨンハウスみたいな印象の素敵なお店ですね。林さんがこういうお店を郊外に作られるきっかけになったのは何でしょう?
 

おもちゃが好きだったことです。僕はウルトラマンやミクロマン、ミラーマンで育った世代ですのでキャラクターグッズは否定しません。でも、失敗しながら学んでゆける玩具っていいものです。僕は「つみきの教室」というのを年20回くらい開催していまして、子どもたちと交流があります。天井まで届く東京タワーとか架空の町を作ったり。一緒に遊んだ5歳の子に抱きしめられたり。

日本のおもちゃには無い色とか、素材感のある玩具が多いです。
 

遊びのなかで子どもたちに共同作業を覚えてほしいなと。積み木のワークショップでは2時間で1000個ほどの積み木を使います。そこで語っているのは、「一度失敗しても、またやればいい」ということなんです。成功体験を積み重ねていれば、キレることだってなくなるはず。同じことを繰り返せば、めげることはないと思うんです。

 
うちの息子はLEGOがすごく好きで、5年生の今もよくいじっています。LEGOのような玩具ともちょっと違いますよね、店内にある玩具。とてもいいものばかりですがお値段は割とお高めです。
 

輸入物が多いので、原油高もあって価格が高騰しています。一物二価といって、2つお値段がついている。ある店では2940円で販売しているものが、ある店では3675円で販売していたり。 僕は、ここにある玩具は「想い」の詰まったモノばかりだと思っています。色、質感、音。すべてが子どもを夢中にさせる何かがある。その想いを伝えて、お金に換えられない何かを得ている気がします。

 
単にモノを販売しているだけではない、ということですよね。では「トナカイ」というお店で何を実現されたいと?
 

強いていうと、ここに来てくださる方の笑顔を増やしたいんです。小さな店の一角にテーブルを設置して「カフェ」にしているのも、そういう想いから。同じ年齢の子をもつ親同士、ここで出会って仲良くなってほしい。そんな想いがつながっている。 小さなプリザーブドフラワーを販売しているのは、部屋も自分もキレイにしてほしいと思っているからで。

 
おもちゃというと、子ども向けのお店という印象ですが、そうではなくて一緒に来られるお母さん、お父さん、ご家族にとっても憩いの場になってほしいということですね。
 

買い物をしにきてくれるお母さんを明るく楽しく、この非日常空間を楽しんでほしい。僕は、出会った人・モノ・時代・地域を大切にしたい。そうすることで街へも恩返しができるかなと。地元を大事にすることは、実は自分を大切にすること。そんなふうに丁寧に生きることを大事にしたいと思うので。

 

そもそもこのお店を始める前は、輸入玩具の営業マンや保育士としてお勤めされてらしたとか。子どもと触れ合うのがお好きなんですね。ご自身は独身でいらっしゃるそうですが。

 

子どもは大好きです。それと、地域で障がい児のプールボランティアや入浴介護をお手伝いしています。今でこそパラリンピックが注目されるようになって、障がい者のスイマーはすごい力をもっているんだということが広く知られるようになりましたが、とにかく彼らはスゴイ。毎月プールへ指導に行きますが、彼らと触れ合うことで自分の悩みなんて吹き飛びます。

 
店内にたくさん陳列されていますが、商品点数は300くらいあるでしょうか?
 

そのくらいあります。障がい児が作ったシュタイナー人形も販売しています。この人形、表情がないんです。これは物語の流れによってさまざまな表情を映し出せるようにしています。
積み木やカード、ゲームなどの遊びで社会性を育む、というねらいもあります。

 
ドイツのカードゲームで「いっしょいっしょ」というのが、とてもユニークな遊び方で。日本ではなかなか発想がありません。
 

こちらは1780円(税込)で大人気商品です(笑)。まったく同じ図柄で、色も同じのがひとつあります。それを早く探し当てるゲーム。2人からできる遊びなので、親子でご夫婦でお友達でトライしてみてください。

 
東急田園都市線「梶が谷」駅から徒歩2分くらいの立地を選ぶまで、どのくらい場所の候補がありましたか。
 

それこそ100軒近く物件探しをしましたね。僕は横浜市神奈川区が地元ですから、横浜市内もかなり見ました。梶が谷は横浜市と隣接する川崎市になりますが、この辺りにお住まいになる方に買い物帰りに気軽に寄ってもらえる店になれれば、と。

 
何しろ店名が「トナカイ」ですから、通年クリスマスのような印象です(笑)。子どものための玩具というだけでなくて、たいせつな方へのちょっとしたプレゼントにも喜ばれそうなアイテムがいっぱいです。オープンしたての初クリスマスを迎えて何かPRを。
 

この時期は、かわいいX’masカードが封筒とセットで100円でおすすめ。通年のヒットアイテムは大人同士でも楽しめるドイツ製カードゲーム。 他にもお人形におままごと、汽車セットにと、本当にワクワクがい〜っぱいです。 おもちゃ好きの店員一同、心から皆様のお越しをお待ちしています!

東急田園都市線「梶が谷」駅から徒歩2分。地図をご参照ください。 (川崎市高津区下作延2-35-1,1階)

 
 

ありがとうございました。
かわいい輸入モノ玩具は大人でも心惹かれますが、個人的には絵本の蔵書をもっと増やしてほしいなぁと思っています。2歳くらいのチビッコたちがお母さんに連れられてお店に立ち寄る姿を複数目撃。それじゃあ、出前でえほんお話し会なんてのもお店で実現できるといいなぁ。拙著「ものがたりレシピ」や「赤ちゃん絵本ノート」なども置いていただいております。「たべものかるた」も近い将来、ぜひ!

 

お店の看板です。そりを引っ張るその姿はまさに、トナカイ。夢と希望をのせています。

木のいい香りがする玩具。店内で遊べるのも魅力。

木製のドールハウス。自由な発想で遊びたくなる。

TOKIOのTV番組「メントレG」でも取り上げられた人気商品。サボテンバランスゲーム(\3,360)

壊れないおままごと用のお皿。こんなふうに曲げてもへっちゃら。

ヨーロッパ製のぬり絵などもたくさん扱っている。色がきれい!

シュタイナー人形。お顔に表情がないのには理由があるのです。

これ、うちでは「ぽっこりちゃん」と呼んでいた人形です。ロングセラー!

抜けた歯をしまっておく入れ物。ぜったい捨てたくない手のひらサイズの宝箱。

Copyright 2008 Motheru. All Rights Reserved
プライバシーポリシー