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先日、「ニットの貴公子」といわれている広瀬光治さんにインタビューしましたが、小さな頃から家庭科は5の評価で、手先がとても器用でいらして、お人形の洋服も自分のイメージで作って着させていたとか。田中さんはどんなお子さんでしたか?? |
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私は三姉妹の二女で、折り紙が好きな子でしたね。手先は器用でした。フェルトで小さなマスコットを作るのがブームになった後、毛糸で色々つくるようになりました。洋裁はそれほど好きでもなくて。毛糸は失敗してもほどいて直せますけれど、布地は裁断すると後に戻れませんから。家庭科は5ではなかったと思います。あまり押し付けられて何かするのが苦手なほうで。パジャマづくりとか、友達にやってもらったりしてましたよ(笑)。」 |
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私も二十歳前後の頃、母が通っていた編み物教室に習いに行ったりしていましたけれど、お部屋とか参加していたお婆ちゃんとかすごく古めかしかった(笑)。田中さんの主宰されているサロンは、そういう編み物教室とは全く違いますね。 |
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編み物って黙々と一人で編んでもつまらないですよね。カルチャークラスみたいなのって嫌なんです。真面目にやると楽しくなくなる気がするんです。サロンのレギュラークラスは、気の置けない仲間とおしゃべりしながら、お茶も楽しんで週1回3時間くらいここに皆で集まります。もうひとつ不定期で、トレマーガやニットカフェでやったり、ワンちゃんカフェで不定期開催する会もあります。そこで新たに会う方が、レギュラークラスに参加されることもあります。年代的には40代後半以降の方からのニーズが多いですね。 |
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自分で編む人以外、例えば幼稚園バッグもそうですが、オーダーメイドも受けてくださっていますよね。 |
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はい。でも、一針でもいいからお母さんもやってあげてほしいな〜と思いながら(笑)。今の若いお母さんは、自分でつくるより買ってしまったほうが早い、という感じなのかもしれませんね。うちは大量生産ができないので、急ぎのアイテムは対応が難しいのですが。 |
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私も今回、田中さんにお願いしたのは友達の二人姉妹にお揃いのポシェットを編んでいただくことにしたんですが、稚拙ながらデザイン画は起こさせていただきました。編めなくても、何かしらつくるステップに関われればOKでしょうか。 |
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そうですね。イメージを共有するために話したり、糸を選んだり、大きさを決めたり、どんなデザインがいいかなど決めるところがおもしろい点ですから。ぜひ創る工程とその楽しさを知ってほしいですね。 |
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田中さんは、お料理学校へも通われていらっしゃるとか。 |
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月に2回、日本料理の研究とお菓子の勉強を。栄養面だけでなく、京都の食材や文化に触れたり、中々奥が深いですよ。お菓子も私がパティシエ系の洋菓子が好きでないんです。味が濃すぎるしカロリーも高いので。無添加でいいものをつくりたいな〜と思いたって。サロンのある日は、お菓子も手づくりのものでおもてなししています。 |
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ありがとうございました。田中さんからは、いわゆるセレブと呼ばれる方のもつ優雅さを感じます。でもそれは決して外面的なこととか、持ち物がブランドづくし!!といったことではなく、手仕事で一つひとつモノづくりで培った自信からにじみ出る貫禄とでも申しましょうか。小柄でほっそりした田中さんの手から、おいしいもの、素敵なものが次々に編み出されるんですね。まさに「魔法の手」。mixiの編み物系コミュニティにも参加されていらっしゃるようです!気になる方はHPにアクセスされるか、mixiでぜひチェックしてみてください。 |
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