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お雛様、鯉のぼりの壁掛け。仮設住宅はスペースが限られているため大きな物よりもちょっとした小さなアイテムが喜ばれる。 |
インテリアデザインの仕事を皮切りに、その後やりたいことを手がけるうちに心理学の世界を知った。デザインを筆頭に「さまざまな手法で女性の本来もつ力を支援したい」という思いから『マザーズアートと空間カウンセリングをしていくことで、対面したクライアントお一人おひとりの心と身体、ライフスタイルそのものを輝きに変えていく』という仕事に着地。今春、新たに「Tatsumi.Style」というプロジェクト名でリ・スタートした。
昨春3.11以降、辰美さんは「ハート・ギフト・ プロジェクト」という名の被災地の女性支援に力を尽くしてきた。現在も定期的に物心両面からサポートし、3月は「ひな祭り」でひな人形を、5月は「こどもの日」にちなんで鯉のぼりや兜を子育て中の家庭に届けた。マザールからも「和来」のねづけを提供し、仮設住宅で暮らす被災者の皆さんにとても喜んで頂けた。
ハート・ギフト・プロジェクトは自分にできる協力をしたい、応援する気持ちを伝えたい・・・という女性たちの思いを東日本大震災で被災された女性たちに届けるために生まれたプロジェクト。 「本当に必要とされているものに女性ならではの感性で選んだ、あると嬉しいものとハートを伝えるメッセージを添えて『ハート・ギフト』というかたちで贈っています。これまでは物を贈ってプレゼントをしてきましたが、支援方法を変えていく時期になっています。たとえば、小物などの作品を作っていらっしゃる方、習い事として教えていらっしゃる方、セラピストとしてお仕事をしていらっしゃる方へ呼びかけて、被災地で『OneDay講習&セラピー』のイベントに参加して頂ける方の募集を始めます。ご参加頂ける方は、メールにて、プレゼントできる体験ギフトの内容をお知らせ頂いてます」
講師としてツアーを組んで被災地でワークショップをする。内容はモノづくり、アロマやマッサージなど癒し・・・などプログラムを考えている。講師を派遣するだけでなく、スキルを支援する養成講座にできるようになったら・・・と夢をもつ。
寄付の方法もいろいろだが、3.11の直後は衣類や雑貨小物など必要な物資を贈ってきた。現在は心が元気になるようなアイテムを贈っている。「プレゼントはもらえば誰でもうれしい」と中学生くらいの女の子からお婆ちゃんまで喜んで受け取ってくれる。その数は総数で約600個。個人から個人への支援としても規模が大きく、今後も継続的に支援するためにはプロジェクトの周知も大切と考える。
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